開催報告:第31回 ビジョナリーあさカンファレンス
【タイトル:通過点を突き抜けろ!】
2023年11月10日(金)、第31回「ビジョナリーカンファレンス」はオンライン会場(Zoom)で開催されました。
今回は、【タイトル:通過点を突き抜けろ!】と題し、ビジョナリーカンファレンス広報チーム&ビジョナリー読書クラブメルマガ担当の工藤正隆がお届けします。
まず、レポート始める前に小噺をひとつ。
小学校の恩師に聞いた話なのですが、小学1年生に50メートル走を全力で走らせるコツ。
「位置について、よ~い、ドン!」一斉に走る子どもたち。
その時タイムを計る先生はゴールである50メートル地点ではなく、数メートル先の地点に立っているそうなのです。
その理由は、50メートル地点にもし立ってたなら、子どもたちはそこが「ゴール」と思ってしまい、ちょっと前から失速し、トップスピードでゴールしないから。
そのため、ゴール地点をトップスピードで駆け抜けさせるために、ちょっと先に「見せかけのゴール」を設定させるのだそうです。
【ベストのタイムを出す=ゴールをトップスピードで走り抜ける】
50メートル地点を「通過点」にする事が「ベスト」を出す事につながるのですね。
ビジョナリーあさカンファレンス(VAC)とは、『創造の場』と位置付けており、あなたのビジョンを実現させる方法を考える場です。
そのため、仕事や自己実現の「目標」や「ノルマ」は【通過点】という認識です。
あくまでも手にしたいのは、ビジョン。
目標はその手段の一つでしかないからです。
ビジョナリーあさカンファレンスは「問い」を効果的に使った、「ビジョン、通過点・作戦・行動」のワーク、シェア、振り返りで構成されます。
■具体⇔抽象の反復運動
「抽象化」とは、日常のいろいろな具体的な事象や出来事を並べてみて、それらの本質や共通項を抽出し、抽象度を上げた「概念として言語化」することを指します。
そのうえで、次は「言語化された概念」に基づいて、他の個別の事象・出来事に展開することができ、このことを「具体化」と位置付けられます。
そうすると、起こったことの「本質が概念化」され、「課題」として対応することができます。
逆に「抽象度の高い表現」を細分化・ブレイクダウンすることで、具体的な取り組みとして構想することができるようになるはずです。
これは【通過点を突き抜ける】スキルとして、とても重要な概念です。
では、試しにひとつやってみましょう。
「自動車の座席」「年末に配られるカレンダー」この共通点はなんでしょう?
イッツ、シンキングタイム!
(チッ)
(チッ)
(チッ)
ハイ終了~!
パッと見共通点がわかりづらく、別物と認識してしまいますが、いざ意識してみるとどうでしょうか?
この共通点探しのヒントは、どちらか片方の特徴を列挙して、その共通点がもう一方に当てはまらないかをチェックする事です。
ではどちらから始めると、早く回答にたどり着く可能性が高いでしょうか?
それは、特殊性が高い方、一般性が低い方に着目したほうが良いという事です。
この2つを比べると「年末に配られるカレンダー」の方が、年末という特殊性が入っている事に気が付きます。
ここから出てくる例題は「ほとんど使われていない」となります。
みなさんはどんな風に言語化されましたか?
参加者からは、次のように発表がありました。
- 意識的に使われていない
- 定番の位置が決まっている
- 重要視されていない
などなど。